映画はまだ見ていないが、少なくとも原作では 日本の戦争指導者と軍上層部が
どれ程、大勢の一般兵士たちを いや日本国民を 無駄死に 犬死させてきたのか
いかに馬鹿で無能であったかを これでもかと言うほどに追及しており、戦争賛美など微塵も無い
兵站を軽視した無理な攻勢展開による大量の餓死者と戦病死者
往復8時間にも及ぶガダルカナルへの無理な航空攻撃による熟練搭乗員の激減
飛ぶのがやっとで 叩き落される為だけの 未熟な促成搭乗員による無意味な特攻
300万もの死者を出したのに 誰も責任を取らずお互いに庇い合うエリート官僚同志
ゼロ戦の目覚ましい活躍など描いているのは最初の内だけで、中盤以降は 戦争指導者と軍上層部への
徹底的な批判と糾弾に溢れているこの作品 どう見ても「戦争批判」としか言いようは無い
「永遠のゼロ」などと言う まるでゼロ戦を称賛しているような このタイトルに騙されるのだろうが
実は徹底的な戦争批判の作品である この手法は、漫画「紫電改のタカ」と同じではないかと思う
最初は血沸き肉躍る 戦争活劇のように見せかけて 中盤以降 実はとんでもない戦争批判を展開している訳である
「紫電改のタカ」が そうであったように、この作品も後々に 年月が経つほど評価は上がってくるものと思う。
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