テレビで映画を見ていた頃


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026 2014/12/23(火) 23:01:45 ID:yLzgI8BxKA
>>23

関西では誰もが知っている映画解説者・浜村淳。
彼が映画を語るとき、独特の語り口で聞くものを魅了する。

たとえば彼は映画の登場人物すべてに大阪弁でしゃべらせる。
『ポセイドン・アドベンチャー』のジーン・ハックマンは「みんな、最後まで希望を捨てたらあかんで!」
「希望を捨てへんもんだけが、救われるんや!」と説教する。

しかし浜村淳がそこいらの映画評論家と一線を画しているのは、なんといっても
「ストーリーを最初から最後まで話してしまう」という彼独特の解説法である。
本来、映画解説とストーリー紹介は別物のはずだが、浜村淳の解説は、ストーリーをきちんと追って、
最後の最後まで紹介してしまうのだ。
 
『ポセイドンアドベンチャー』でも、主人公が死んでしまったあとも、浜村は語ることをやめない。

「船底にようやくたどりついた一行。こんなとこに来たって、どうせ助からへんわ!絶望する乗客達。
けれど一人が励ました。みんな、神父さんの言うたことを忘れたんか!諦めたらアカン!底板を叩いて開けるんや!
みんなが船底をガンガン叩く。ちょっと待て!聞こえるか?気がつくと、外からもコンコンたたき返す音がしている。
あっ、誰か外におるんや!助かるかもしれへん。それ、がんばれ!するとバチバチバチっと音がして、
船底が焼ききられた!やった、青空が見えた!」

「まぁ、どうなるの?」(無責任な女性アナウンサーの合いの手)

「さぁ、それからどうなるでしょう。あとは映画館でのお楽しみ!」

お楽しみも何も、そのあと映画は1分も残っていない。
船底が丸く切断され、乗客は助け出されて、めでたしめでたし、いきなりエンドクレジットが始まるのだ。

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