アウトレイジの予告をはじめて見た時は｢さすが北野武さんだ！｣って胸躍ったな。
ガキの出る幕も無く、イケメンの出る幕も無く、おっさんがオラオラ怒鳴り散らしてさ。
イタリアマフィア系の映画のやり方をするんだろな！って思ったよ。(スコセッシ監督の｢カジノ｣みたいな)
でも見てみたら、｢全員悪人・・とか言ってる割には、北野氏の役は微妙に善人臭がするな・・｣って思ったよ。
｢血と骨｣みたいに、最後の最後までクソ人間かなと思ったら、手下には優しいし、女も抱かないし、贅沢に興味ないし。
で、続編の予告では｢ヤクザにも道理ってモンがあんだよ〜｣とか言いはじめてて・・もう肩を落としたよ。
自分以外の役者達には｢映画のインパクト要員｣として冷酷非道な演技をガンガンやらせて、自分だけはカッコつけてさ。
俺に言わせればそれこそ悪人だよ。だから全員悪人ってか？ガッカリだよホントに。
そんなバカな事してたら女にナメられるの分かってねーだろ？実際、素人女にも芸能人の女にもモテなかっただろ？
それで｢やっぱ今の時代はコメディ調なのかな〜｣とか尻込みして｢龍三と七人の子分たち｣をやっちゃってさ。
予告編の時点で現代邦画と同じになってんだよ。現代邦画・ドラマに出れば自分の価値が上がると勘違いしてるヘタレ芸人と同じノリだよ。
｢ダブルフェイス｣っていうゲロクソゴミ邦画と同じなんだよ。
｢ディパーテッド｣の場合は、｢クソの世界で生きてる以上はクソを極めるしか道は無い｣っていう厳しさが見えたけど、
ダブルフェイスの場合はかっこつけて余裕かましてて一般人よりも性格がいいんだよみんな。
一般人が｢うわ〜裏の世界って大変だな〜。普通が一番だな・・｣って思える程のモノを描く事が大切なのにさ。
ディカプリオでも髪の毛振り乱して顔面蒼白で泣きが入ってる演技をしてたのに、西島は何気取ってんだバカめ。
香川照之は世話になった親分を撃ち殺した後に｢ありがとうございました・・｣とか言って涙流すし。顔汚いし。
北野氏も現代邦画界の連中も、ハリウッド映画がなんであれだけ厳しくて悲しいモノを描くのか興味ないのか？
ディパーテッドに出てくる警察とかマフィア達の演技を見て何の疑問も浮かばないのか？もしそうなら映画・ドラマ作るんじゃねーよ。
長くなるから〆る。
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