本当はさ、こういう「組織系のシリーズモノ」ってのは、人間関係を面白くした方がいいんだよ。
「ポリスアカデミー」は、一人一人の個性や癖ってのがあって、みんな仲が悪かったじゃん。
銃マニア・淫乱女・腕力だけの男・何も役に立たないデブ・クソ上司。正義感が強いのは主人公だけ。
みんな正義のタメに警察になったワケじゃないんだけど、一応は人間だから、やる時はやる、って感じだったな。
銃マニアの奴なんて、被害者達が「ありがとうございます〜泣」って近づいたら「オイ!銃が汚れるから触んな!」って言って帰るしw
とにかく市民の安全を願う奴なんていない映画だったよ。でも、みんなポリスアカデミーの人間が好きだった。
昔の日本の刑事ドラマも、キャラが濃くて面白かった記憶がある。
毎日ポケットに飴玉をもってる刑事とか、ゲーセンで毎日インベーダーで熱くなってる女刑事とかいたな。(タイトル思い出せねー)
エンディングにテーマ曲が流れて、刑事達のオフのシーンが流れて、キャスト・スタッフとかが画面に出てる時、
飴玉を大量買いして胸に沢山抱えて帰宅する刑事のシーンとか、ゲーセンでゲーム機をけっとばして怒ってる女刑事の映像とかが流れてさw
そういう飴玉好きの刑事とか、ゲーセン中毒の女が撃たれて死んだりしたら、すっげーショックを受けたもんだよ。
昔はそういう事が起きたら、テレビ局に大量の飴玉が送られたりしたらしいな。「彼のお墓に備えてください・・」とか手紙を添えてw
でも、そうやって作品に味を出す事に、今の邦画界は意欲なんて無いんだよな。
なんで意欲が無いかっていったら、「自分にメリットが無いから」っていうシンプルな動機なんだよな。
一人一人のキャラに個性があって、一人一人のキャラに熱烈のファンがいて、愛されてて・・・っていっても、
そういうのって、自分に関係が無いし、役者と国民がイチャついてるだけで、自分にメリットが無い。
映画を見て元気づけられた国民が、明日もたくましく生きる、っていう事に対して、メリットを感じない。
メリットを感じなかったらそりゃーやんないよな。当たり前の話だよ。
「世のタメ人のタメって言っても、世の中の人達は自分じゃないから俺はやんないよ?」ってな。
まさに「現代日本人節」ってやつだな。
泣きたくなってきたので〆る。
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