今の邦画は、基本的に「爽快感」ってのが無い。
見ててスカッとした〜とか、ソレわかる〜！とか、思わずガッツポーズしちゃったｗ、とか。
主人公に対して「あ〜・・頑張ってくれ！負けないでくれ！そんな奴やっちゃえ！」とも思わないし。
今の邦画の沢山の問題点の中で「悪役を見てて全然ムカつかない」ってのがある。
見てて「あ〜ムカつくコイツ」ってのが無いし、「あ〜いるよな〜そういう奴ｗ」ってのも無い。
なんつうか、学芸会の悪役っていうか、オペラ舞台の悪役みたいだから、腹が立たない。
「君なんて簡単に潰してやるよ〜！アーハッハッハ！」みたいな。
ドコの職場に顔をキスするくらい近づけて「アーハッハッハ！」ってやる奴がいるんだよ。
リアルでやられたら笑うよ俺だったら。「コイツ精神を患ってないか？」って心配される確率も高いよ。
女の悪役もおかしいしさ。
腕組しながら「私はアナタが嫌いなのよ。だからあーしてこーしてこーやったの。でも今回はどーだこーだあーだ」ってさ。
邦画界のアホ共が「悪い男ってどんなんだっけ？悪い女ってどんなんだっけ？」って会議しても、分かるワケが無い。
コイツらにとって嫌いなタイプの人間ってのは、基本的に「リア充・自立心の強いタイプ・美人・自信家」とかだからな。
見てて不快になるし、不幸になって欲しいと願う人達だけど、その人達は基本的に罪が無い。
罪が無いのはアホの頭でもなんとなく分かるから、映画で悪役にしようとは思わない。観てる人達も普通に「？」ってなるし。
だから最終的に「汚い言葉を使いながらアーハッハッハでいいんじゃね？」っていうクソが出来上がる。
もし誰かが「悪役はネチネチした偽善者野朗にしよう」っていったら、猛反発の嵐だろうな。
なぜかって、コイツらが自分の腹をエグられた気持ちになるからだよ。
「いや〜・・ソレって悪の部類かな〜？ただ単に部下のミスを指摘してるだけって話じゃないの？」とかホザいてさ。
そんな感じで会議しながら作品を作っていくから腐っていくんだよ。想像できるわ。
長くなるから〆る。
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