『恋はデジャ・ブ』
気象予報士のフィル(ビル・マーレイ)は、2月2日の聖燭祭の
取材でペンシルバニアの田舎町を訪れていた。
毎年恒例のルーチンワークである何の新鮮味も無い取材も終り、
取材クルーの一行は町から引き上げようとする。
特に、田舎行事の退屈さが耐え難く、当然、取材に身も入らず、
嫌々ながら一日を終えたフィルは、一刻も早くこんな糞田舎とは
オサラバして都会へ戻りたかった。
しかし、天候の急変により道路が封鎖されて足止めを食らってしまう。
仕方なく同じ宿でもう一泊することになったが、翌朝目覚めると、
なぜか昨日と同じ2月2日だった。
その日以来、フィルは、翌日も翌々日も延々と同じ一日を繰り返す
タイムループの中に閉じ込められる。
そのことに絶望して自殺しても、翌朝日覚めると生き返ってしまう。
フィルは、自分だけが今日起きることをすでに知っていることに加え、
前日の失敗を無かったことにして何度でもやり直せるという特権を活用し、
最初のうちは、行きずりの女性を口説き落としてみたり、犯罪を成功させて
大金を得たりするという刹那的な快楽に身を任せることで満足を得ようとする。
しかし、意中の女性である仕事仲間のリタには何度告白してもフラれ、
その都度アプローチの仕方を変えて総当りで反応を試すという
トライ&エラーを繰り返すうちに、彼女から、
「理想の男性は博愛精神があって強引ではなく、ロマンチックで、楽器演奏の得意な人」
という情報を聞き出す。
その理想像に近づくために、町の人々を助けたり、詩を読んだり、ピアノの練習
(練習時間は無尽蔵にあるので最終的にはプロ顔負けの腕前になる)をしたり
しているうちに、いつしか「人助け」と「自分を磨く努力」が習慣になっていく。
やがて(一日にして?)、高慢で自己中心的だった性格が改まり、町の人々の
尊敬も集めるようになったフィルは…
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