>高校生が、喧嘩最強・日本統一とかアホとしか思えない。
まあ、冷静に考えればそうなんだけどさ…「学園内の論理に絶対性を与える」というのが、そもそも少年漫画の基本なんだよ。
別に喧嘩を繰り返すヤンキーものに限らず、スポーツものでもラブコメでも同様に、少年漫画に描かれる学生生活は、
ただただ学園内部の価値観に絶対性を与えることで成立している。
別に高校野球で勝てなくても、その後にプロ野球に入って活躍すればいいはずなのに、甲子園で怪我をおして腕が千切れるまで球を投げ、
選手生命を犠牲にしたりする。
『ドカベン』なんかも、まるで、この世界が高校野球を中心に回っているかのように描かれている。
喧嘩自慢ヤンキーなんて、実際には市民大会レベルの格闘技の試合でもボコられて終わりのはずなのに、少年漫画の中では無敵のように描かれる。
それはコドモのやってることだろ、通用しないよ、というツッコミは徹底的に排除される。
「描かれている世界がすべて」…これが少年漫画における学園もののロジックなんだ。
そして、知ってか知らずか、この手法を取り入れて、リリアン女学園の外部からの視点を徹底的に排除することにより、
「スール制度」と言う価値観に絶対性を付与したのが、もともとは女性向けライトノベルとして書かれた『マリア様がみてる』。
そのため、少年漫画しか読んだことがないような男性でも普通にすんなりと読めて楽しむことができる少女小説となり、
結果的に異常ともいえる男性人気を獲得したことは周知のとおり。
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