死の美学 


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006 2018/12/03(月) 18:23:31 ID:bddLH5.gxE
しかし浜村淳がそこいらの映画評論家と一線を画しているのは、なんといっても
「ストーリーを最初から最後まで話してしまう」 という彼独特の解説法である。
本来、映画解説とストーリー紹介は別物のはずだが、浜村淳の解説は、
ストーリーをきちんと追って、最後の最後まで紹介してしまうのだ。

『ポセイドンアドベンチャー』でも、主人公が死んでしまったあとも、浜村は語ることをやめない。

「船底にようやくたどりついた一行。こんなとこに来たって、どうせ助からへんわ! 絶望する乗客達。
けれど一人が励ました。みんな、神父さんの言うたことを忘れたんか! 諦めたらアカン! 底板を叩いて開けるんや!
みんなが船底をガンガン叩く。ちょっと待て! 聞こえるか? 気がつくと、外からもコンコンたたき返す音がしている。
あっ、誰か外におるんや! 助かるかもしれへん。それ、がんばれ! するとバチバチバチっと音がして、船底が焼ききられた!
やった、青空が見えた!」

「まぁ、どうなるの?」(無責任な女性アナウンサーの合いの手)

「さぁ、それからどうなるでしょう。あとは映画館でのお楽しみ!」

お楽しみも何も、そのあと映画は1分も残っていない。
船底が丸く切断され、乗客は助け出されて、めでたしめでたし、いきなりエンドクレジットが始まるのだ。

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