二百三高地

右翼映画・・・か？

ロシアには平和を唱えるトルストイという立派な人がおる！と生徒に力説して、
人間は国境を越えて仲良くしなきゃいけないと言っていた平和的な人が、
度重なる乃木式の突撃と部下達を亡くしていく過程で、
「ロシア人は全て敵であります」と司令官達の前で、無表情でつぶやく場面とか
十二分に戦争の悲惨さやそれによって変わってしまう人間の悲劇みたいなものが
メインで描かれていたと思うが・・・

乃木将軍も二人の息子を亡くし、
死んだような顔をして仏壇にお経を唱える乃木の妻と、外で騒ぐ
乃木将軍万歳！　という声の対比、
最後に明治天皇の前で泣き崩れる乃木の姿など、この映画を見て戦意を鼓舞するような
気持ちになれる方が変だよ。

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