北野武監督の映画
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001 2011/11/25(金) 06:13:31 ID:sePO9MCjzo
101 2026/07/25(土) 11:54:12 ID:pLNfF3Hsw6
ようやく尋ねた住所の家の表札は母の姓とは異なっており、二人に一抹の不安がよぎる。
菊次郎が「1人で見てくる」と正男をわざと遠くに置くが、玄関から写真で見た正男の母が家から出てきた。
状況を悟った菊次郎は正男に見せないようにと正男の元に走るが、すぐに正男より少し年下の幼い女の子と見知らぬ男性も楽しそうに家から出てきた。
二人が立ち尽くして見ている先でその父子はプールへ遊びに出かけてゆき、正男の母は微笑みながらそれを見送った。
実は正男の母は父と死別後、祖母に息子を託して籍を抜き、過去を忘れるため新しい土地で今の夫と出会い幸せな家庭を築いていた。
正男の母は二人に気付くことなく家の中に消えていった。
幼いながらも母の全てを悟った正男は肩を落とし、角を曲がると菊次郎に背を向けて涙を流した。
菊次郎はただひたすらとぼけながら「違う家だったみたいだな」と慰めた。菊次郎は野宿の最中に、正男が理由はどうあれ「母親に捨てられた」と気付いていた。
小さく「こいつも、俺と同じか…」とつぶやいていた。
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102 2026/07/25(土) 11:56:16 ID:pLNfF3Hsw6

正男は母との再会を果たせない無念から涙が止まらない。菊次郎は近くの浜に正男を待たせ、もう一度あの家で母親の引越し先を聞いてくる、ときびすを返す。
さりとて何のあてもなく公衆便所の前で佇んでいると、置いてあるバイクのハンドルに結ばれた天使の形をした鈴が目に入った。菊次郎は戻ってきたバイカーの二人から、お守りだというこの鈴を半ば強引に譲り受ける。
浜に戻った菊次郎は海を見つめてうなだれる正男に「お母さんは引っ越した。正男が尋ねてきたらこの鈴を渡すよう言われた。」
「苦しい事や悲しい事があったら、鈴を鳴らすと天使が来て正男を助けてくれる。」と嘘をつき、偽物のお守りの鈴に願を掛けるようにと精一杯正男を慰める。
正男に「天使くるだろ?」と青空を眺めるが、正男は「わかんない」と俯いてしまった。
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