テーマ:ロリコン
両親の遺産を少しずつ切り崩しながらほそぼそ生活するニート男の元に、幼女が転がり込んでくる。
母親は男の妹。無責任で放蕩な妹は、娘を捨ててどこかへと去ってしまった。
幼い姪の健全な成長を願い、また自分に対する尊敬の念を持ってもらいたい男。
「遺産が底を突いたら生活保護受給すりゃいいし」と考えるほど
卑屈になっていた彼だったが、奮起して働くことを決意する。
社会貢献の大切さを説くには、自分が良き見本とならねばならない。
だがいい職になど就けるはずもなく、社会経験の無い男には苦難の連続だった。
「今もし姪が自分のことを見ていたら」男はそう考えることで、めげそうになるのをこらえつつ社会の厳しさに立ち向かった。
全ては姪の模範となり、彼女を健全に成長させたい一心だった。
二人の生活は困窮。しかし健気にもそれを支える姪に、男は決意と愛情を深めるのだった。
しかしそんなある日、姪が交通事故に遭い死んでしまう。
男は生きる意味を失ったという思いに支配されて自暴自棄になり、あわや自殺までしようとする。
だが、「今もし姪が自分のことを見ていたら」—いつでもそう考える癖が彼には染みついていた。
男は姪が生きていたとき同様に生き続けることを決意するのだった。
返信する