俺もこの作品は好きだな。コリアン映画で一番好きかも。
俺が「今の邦画でコレとコレをやって欲しいな〜」と思ってるモノが沢山詰まってる。
・雑魚でもひらめきそうな簡単な内容の脚本。(過程やセリフに力を入れる観客と向き合う姿勢・勇気)
・村の風景の重要視。美しさと恐ろしさの使い分け。
・田舎警察の横柄さ・愚かさと、自国の民度の低さ(正直さ)。リアリティの追求。
・例え凶悪犯罪が続いてる現状でも、刑事達がキャバクラで骨休みをするシーン。しかも泥酔しまくり。
・どんなにクズ人間でも、人情・熱意が必ず残ってる、っていうシーン。
・イイ人ってのがあまり登場せず、みんな年相応に培った疲労感・冷静さ・淡々さ。
(こんだけ挙げたけど、ぶっちゃけキリが無いくらい沢山ある)
ソウルから来た敏腕刑事が、次第に心が乱れるシーンがあったけど、
あれって、良作によく見られるシーンだよな。良作の基本っていっても過言じゃない。
ハリウッドと韓国は、ソレをよく多用してる。(昔の邦画もそういうシーンが多い)
今の邦画・ドラマは、気合バリバリだった人物が、会社をヤめたりアル中になったりするシーンが一切無い。
「不屈の精神」っていうのは、一回も心が折れた事がありません、っていう人間が得るモンじゃない。
殺人の追憶の主人公は警察をヤメてしがない営業マンになってたけど、相変わらず元気そうだったよな。
不屈の精神ってのはそういうモンなんだよ。勝利を続ける事じゃなくて、負けても「自分で居続ける事」なんだよ。
後、「どんなにしっかりした大人でも、苦しさで泣きじゃくる事もある」っていうのを強調するのも良作の基本。
ハリウッド映画もそういうシーンが多いじゃん。特にブラピとディカプリオはそういう演技が多いし、超〜上手い。
今の邦画・ドラマみたいに、報われない日常を過ごしてる人々にトントン拍子モノを見せまくるのは本末転倒って事なんだよ。
長くなるから〆る。
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