>>18の言う通り「次回から干す」ってのは、あんま良くないんだよ。
そんなやり方じゃ、やりづらい相手と対応する日々を送る一般人の気持ちが分からなくなる。
映画の中で、「理不尽との向き合い方・戦い方」を上手く伝える技術が育たない。
人々がスポーツとかテレビに釘付けになろうとするのは、日々の日常の毒を排出するタメなんだよ。
弱い敵とだけ戦って優勝してる選手を見て胸を熱くする観客なんていないんだよ。
スピルバーグの有名なセリフで「周りが敵という事を忘れたらヒット作は作れない」ってのがある。
制作現場に集まる人間は常に何者なのか分からない。
自分を嫌ってる可能性もあるし、アメリカ反対派もいるだろうし、目立ちたいだけのアホもいる。
それでもスピルバーグは「何が来てもいいよ。ただボコって仕事させるのみ」って覚悟らしい。
で、遅刻が激しい奴とか、ケンカに負けても言う事聞かない奴とか、ダメ過ぎる奴だけをクビにする。
それはいわば、社会で言う「死刑」ってやつ。生きて働かせるべきか、命を奪うべきかの境界線をしっかり決める。
「ザ・ディレクター」っていう実話映画があって、
新聞王のハースト(当時のビルゲイツみたいな存在)を題材に映画を作ろうとする作品だけど、
スタッフが言う事聞かない、態度も悪い、誰も頼れない、って感じでさ。
でも主人公は、「まあ当たり前だろそんなモン」みたいな顔で努力を重ねていくんだよ。
床に穴を開けて下から撮ってるカメラ担当が「監督、穴が小さくて動きにくいっすよw」って言ったら、
主人公が無言で鉄パイプ持ってきて床をガンガン叩き壊して「さあ動け」とか言って現場が凍りついたり、
音楽担当の指揮者が「おい!私は仕事中なんだぞ!出て行け!」と怒鳴りつけてくるシーンがあったけど、
主人公はキレる事なく笑顔で「わかったすまなかった」って言って出て行く。(筋が通ってるから)
ラストシーンは、エレベーターの中でハースト本人と直接対決する。自分の力だけで対決してたよ。
綺麗な女達も、普段はブスにイジめられて男に恨まれて生きてるから、
イエスマンに囲まれて生活してたら、その女達にナメられるよ?北野氏も松本氏も。
「私の方がメッチャ戦ってるなw」ってさ。恥ずかしいって。
長くなるから〆る。
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