北野氏も松本氏も、若い頃どんな事で苦しい思いをしたか、忘れたワケじゃねーだろ?
アウトレイジみたいに「超スーパーミラクルメチャクチャ酷い事をする悪魔のような奴」だけに腹立ててたワケじゃねーだろ?
人間ってのは、ネチネチ説教にも殺意沸くし、陰口にも殺意沸くし、女にフられた時も殺意が沸くんだよ。
「別に俺はそういう事で腹立てるタイプじゃないしw」って言いたいんだろ?
そういうのは器が大きい男って言わねーよ別に。薄情者って言うんだよ。
そういうトコに目を向けない人間は映画作る資格は無いよ。
「ブロークンアロー」って映画では、テロリストの動機が「上層部に認めてもらえないから」だったし、
「スネークアイズ」での犯人は「何年間も頑張ったのに地位も給料も上がらなかったから」だった。
(他にも挙げたらキリがないから二作品を挙げたけど、ヒット作にはそういうのが沢山ある)
今の日本のクソ映画・クソドラマみたいに、仲間や家族が殺されない限りムチャをしないってのは寒いんだよ。
母が殺されたのに警察は捜査を打ち切ったから、15年かけて計画練ってバスジャックする、とかいねーよそんな奴。
俺は今の邦画界の連中の「悪役の描き方」が本当に嫌いでさ。イラつくんだよ。
キスするくらい顔を近づけて「ヒャーハッハッハ!」とか、腕組をした女が「アンタが嫌いなのよ〜!」とか。
まともな映画人が悪役を描いたら、今の邦画界の連中は気分を悪くすると思うよ。
だって「モロに俺達っぽいな・・・」ってなるだろうから。
クソ野朗がクソ野朗を描こうってなったら、「やたら信じられない程の悪魔」を描く大袈裟な演出になるってワケだよ。
殺人をしない限り、大声で人を怒鳴り散らさない限り、人間は何してもいいと思ってんのか?
第二次世界大戦中の米兵達のトラブルも、「陰口・口の聞き方・食べ方がムカつく」とかだったんだぞ。
「でも、そんな感じで映画作ってたら、華やかさが無くなるというか・・」とか言いたいんだろ。
そうのって、客が求めてないのに店にシャンデリアとか水槽を置くキャバクラのオーナーと同じ思考回路だよ。
長くなるから〆る。
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