映画を見た人間だけに限らず、人は基本的に「もっと分かりやすく説明して欲しい」ってよく言うよな。
でもさ、自分の感情や考え方を正直に出したところでどーなるかは、少し考えれば分かる事だよ。
人間ってのは、他人の考えや・欲が見えた時、イラついたりして邪魔したり意地悪したりする生き物でさ。
「芸能界で天下取りたい感がミエミエ」とか「モテたい感が垣間見えてムカつく」とか言われるだけ。
モテたい感情も金を稼ぎたい感情も悪い事ではないけど、バレたら「下品」。バレなければ「上品」。
キューブリックほどの表現者となると「臆病すぎる程に意図を隠す」って感じで制作しちゃうんだよ。
少しでも観客に不快感を与えないよう慎重に制作するから、万人向けの絵にならないんだよ。
「俺の考えは絶対に正論だ！」っていう強い自信があるけど、ソレを表現すりゃいいってモンでもない。
賢い観客達に対する「照れ」と、ミーハーな観客達に対する恐怖感のせいで、無意味なシーンも混ざってるかもな。
もし、モテる男の考え方を、超能力者とかが女達にバラしたら、その男は一生モテないよ。
モテない男達は「モテる男は見た目も考え方も女達に愛されてんだろな」って思ってるだろうけど、
女はその男を攻略しようと必死になってるだけで、女が愛してるのは自分だけ、って話だよ。
長くなるから〆る。
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